かつての王者、コンパックの株価は見る影もない。通信機器メーカー、シスコの売り上げはこの七年間でなんと一〇〇倍以上に爆発的に拡大した。八年前にわずか八〇億円程度だった売り上げは、一九九九年に一兆円を超えた。通信分野のデジタル革命の巨大な波に乗り、先進の技術を経営に活用し爆発的急成長を続ける。株価総額は三〇兆円を超える。この株価パワーで、通信関連会社を買収し、一気に巨大化をはかる。通信分野の伝統的企業、富士通、NECの眼前に突然強力なライバルとして立ちはだかる。シスコはデル以上に効果的にインターネット活用をしているといわれる。例えば売り上げの八〇%はインターネット経由の受注だ。効率的なサプライチェーンにより、一人当たりの売上高は、富士通、NECなど同業の日本企業の三倍以上を誇っている。流通分野のSCM代表企業ウォルマートも元気だ。一九九九年一月期の決算では売上高、一三七六億ドル(約一四・五兆円)、一六・七%の増収を達成した。増収額は約二〇〇億ドル。およそダイエー一社分の売り上げを一年で増大させたことになる。絶好調は続き、二〇〇〇年一月期の売上高は前年比一九・九%増の一六五〇億ドルにまで達した。純利益は二一・四%増の五三・七億ドル(約六〇〇〇億円)にのぼる。ウォルマートは日米価格差を勘定すると、約三〇兆円もの物量を世界中から集め、全土に供給している巨大なSCM型企業だ。