大学の四年間

2011.04.26

大学の四年間は、つまらないものがつまらないからという理由で顔を背けるというマナーから、いくぶん自由になる知的態度を身につけさせてくれます。これは、考えられているほど、つまらないことではありません。Yさんが、自分の娘さんが、大学行きたくない、行っても何にもならないといったとき、「お前ね、大学へ行くのは、大学行く必要はなかったってことを確認するために行くんだよ。大学に行かなかったら、その確認さええることはできないよ」とこたえたそうです。これ以上、上手な説得の仕方はないでしょう。極端にいえば、「お前の人生なんか、つまんないことばっかり、ゴミばっかりじやないか」っていわれても、「そんなことはないわ」と反論はできます。でも、人生の蓋を開けてみたら、何もないってことになるかもしれません。それはそれで人生なんです。もっとも、死ぬ寸前に、妻に「あなたと結婚して最悪だった」なんていわれたら最悪でしょうね。私、その時には、「最悪があるからこそ、これからの人生は我慢できるだろう、幸せだろう」つていうことにきめていますが。つまり、大学は、自分自身(のつまらなさ)を得心したり、他人(のつまらなさ)を得心する技術を学ぶ場所でもあるわけです。しかも、それを自分の胸の内だけで学ぶのではない。いろんな人がいて、いろんなメニューがあって、その中ではじめて自分も少しは判断できるようになる、という思考スタイルを学ぶのです。だから、頭からあまり大学をバカにしないほうがいいのです。
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